珈琲飲んで、いざ行かん。
今晩は。
目的地に向かう道中で更に気持ちを盛り上げている。始まる前のこの盛り上げ具合によってこの後の時間は何倍にも楽しくなる。
飲み物への関心が絶大に低い。水があれば充分であり、合わせてお茶があればもう選びたい放題だという感覚になる。故に外出先での微妙な時間が潰しづらい。そういう場合は大抵、珈琲をしばきにいくのではなかろうか。珈琲でなくとも恐らく飲み物を飲むだろう。
しかし、飲み物を飲みにお店に入るということがあまりに無さ過ぎて躊躇う。飲みたい物が無いからである。なら食べるか、となるが、お腹も減ってないとなると、もうどうしたらいいか分からずふらふらと彷徨い、結果気付けば予定の時間になっている事もしばしば。
だが、今日は珈琲店に入ってみた。飲みたい物はなかったが、お腹も減っておらず固形物を胃に入れたくなかった為、珈琲を飲んでいる。美味しい。
隣の席で保険の話が始まった。若い女性とおじ様が契約内容の説明をしている。和やかな雰囲気の会話をBGMにほっこりしながら珈琲をひと口。やはり美味しい。
飲む為にお店に入ることも良いもんだなぁと思った。
朝晩が冷え込んでいるようだ。外に出ない民として外の肌気温が分からない。服装が分からない。偶に薄着の人も歩いているなぁという、その薄着の人に今日の私はなっていた。日中は丁度良かったので良しとする。
お土産も買った、珈琲も飲んだ、気分も上がっている、再び最高の夜を求めて、いざ行かん。と、その前にお手洗いにだけは忘れずに寄って行こう。
ーー
最高の夜であった。