何処へいったか、わらび餅。
今晩は。
今日は仕事への溜め息が止まらなかった。同じ思いの溜め息を吐いている人が社内にいることはとても心強い。やはり皆同じ気持ちだったかと少し安心して、少しすっきりした。
嫌なことをわざわざ自由な時間に考えることは誠に勿体無いことだ、と考える私はもう仕事の話はお終いにして別の話をするから、皆は安心して着いてきてほしい。
では、最近ハマっているものについて書こうと思う。マイブームというやつだ。
それは、わらび餅である。
少し前からわらび餅ブームが到来し、スーパーへ行く度に、「なんでこんなに安いの?」と不安にさえなるくらい九八円くらいで売っている、日によっては七十円代で売っていたりもする、青いトレーに入った輝かしい程のちゅるちゅる透明なわらび餅を買っていた。
安価で、お腹も膨れて、美味しくて、最高だ!と思っている。本当に美味しい。
しかし、十五夜が過ぎ、すっかり秋仕様に世間がなり始めたからか、いつも当たり前にそこに居てくれた大好きなわらび餅が何処にも見当たらない。
近くのスーパーを何軒か巡っても見つけることはできなかった。
売ってないとなると、余計に食べたくなるのが人間の性である。
そうしてここ最近はずっとわらび餅を求めている。隙あらばわらび餅を探している。
そうしたら偶々広場に限定のお店が沢山来ていた。その中には和菓子屋さんがあった。求めて求めて仕方がなかったわらび餅がでででーんと大量に売られていた。しかも半額で。何ということだろうか。
無論、速攻で買った。
一番大きいサイズが欲しかったが、欲張ってはいけないと何故か普段は出てこない意識高い系の私が姿を現し、大人しく真ん中の中サイズを買った。三五十円くらいだった。
家に帰ってココロオドル気分のまま食べた。良い意味で悶絶するほど美味しかった。美味し過ぎて吃驚した。え、わらび餅ってこんなに美味しかったっけ?とキョトンとして、二口目(二餅目)を食べた。やっぱり悶絶するほど美味しかった。
食べたくて求めて求めて求めてたものだから、こんなに美味しかったのか、そこのお店のわらび餅が美味しかったのか、はたまた両要素の相乗効果が働いたのか、いずれにしても最高のわらび餅であった。
お店の名前が書いておらず、何というお店か分からないことだけが惜しい。
できることならもう一度食べたい。というか何故一番大きいサイズを買わなかったのか。あの時に限って意識高い系の私が出てきたことを酷く悔やんでいる。こういう時は出てこないでほしい。もっと他に出てくる時があるだろうと言いたい。
あぁ、わらび餅が食べたい。
ぷりぷりと、きなの粉に塗されたわらび餅が今日も明日も明後日も食べたい。季節に関係なく置いてほしいなぁと切に願っている。
あぁ、わらび餅が食べたい。