▽ ブドウに緑、

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青年の失恋に音楽と時を。

今晩は。

ここ二日間も素敵な夜を過ごすことができて、本日はすこぶる気分が良かった。鼻歌歌う、上機嫌であった。

あんなにも憂鬱でおかしくなりそうになっていた精神が回復した。そしてそれを見計らうように仕事の忙しさが落ち着きを取り戻してきた。やはり良い気持ちでいると良いことが起こるもんだ。音楽の力とは偉大だ。

 

そういえば昨日の素敵夜の帰り、悩める青年と話をした。なんでも四日前に失恋をしたとかリアルタイム傷心中者で、それ故に音楽が身に染み過ぎて終始泣きそうになっていたそうだ。おまけに本来であれば恋人と共にくる予定だったとか。それは誠に中々辛いことだと思った。だから青年は一人で来て寂しいと言っていた。しかし「いや、一人でも大層楽しいぞ!」と食い気味に言ってしまった私も止むを得まい。何故なら私は当日券を求めて一人早足で此処までやってきたからである。まぁ、きっと青年はそういう意味で言った訳ではなかろうなと今なら分かる。

帰路様々な想いを聞いたが、今は辛いだろうなぁという至極当然のことを思った。気持ちは痛い程分かる、失恋は辛い!悲しい!簡単に言うと絶望そのものである!分かるぞ。

だが、時間というものは無情にも色んなことを解決してしまう。解決してほしくないことまでも嫌でも解決への道を整備して、頼んでもないのに示してくることさえある。実に無常なものである。時が経つのを待ちながら、今は静かに泣くしかないのかもしれない。人を好きになるって素敵なことだなと改めて思った。

 

良い出会いであった。やはり良い音楽に良い出会い有りである。

クリスマスにも恋人と共に音楽を聴きに行く予定があったそうだが、寂しそうに一人で行くと言っていた。どうかあの青年がクリスマスには心から笑顔で音楽を楽しめていますように。また何処かのライブ会場で会えたなら、その後の話の続きを聞かせてほしいものだ。

また会おう、素晴らしき音楽の中で。